厄を祓い、神様の領域と現世を隔てるための結界という意味があるしめ縄。
当然、神棚につけられている姿も見ることができます。
神棚のしめ縄は年末に取り替えられます。
ただし、12月29日は「二重苦」に通じるため、避けた方が無難です。
31日も不吉な飾り方になるので、28日までに済ませておくと良いでしょう。
しめ縄には、いくつかの種類があります。
神棚に使われるのは、牛蒡(ごぼう)締めや大根締めと呼ばれるタイプです。
大根締めは両端が細くなっていますが、牛蒡締めは、片側が細く、反対側が太い形状をしています。
牛蒡締めを使用する場合、向きをどうすれば良いのか迷いますが、右元が多いと言われています。
これは、私たちから見て右側に、太い部分を取り付けていく方法のことです。
また、縄を綯う(なう)方向にも違いがあって、お正月用のものは時計回りの方向に綯った「左綯い」を使うので注意しておきましょう。
地域によって向きが違う
しめ縄のつけ方は、一般的に右元が多いと言われていますが、地域の風習によって変わることもあります。
例えば、伊勢神宮のある伊勢地方は、太い部分を向かって左にして取り付ける左元で飾られています。
出雲大社でも同様に左元です。
関東地方では、右元が多いようですが、厳密に調べてみると違いが見つかります。
また、神棚の位置と太陽の強さによって、向きを決める地域もあります。
しめ縄の太い部分を、常に太陽の強い方向へ向けるというものです。
太陽が強い方向とは、太陽が昇る東と、日照時間が長い南のことを指します。
例えば、神棚の位置が東向きや北向きであれば、太い部分を左に取り付ければ太陽の強い方向に向けることになります。
神棚が西向きか南向きであれば、太い部分を右に向ければ大丈夫です。
お住いの地域で変わった印象を受けるしめ縄を見かけるという方は、お住いの地域の神社などに問い合わせると確実です。
お正月用の注連縄
また、お正月用の注連縄には、左向きにねじった「左綯い(ひだりない)」のものが使用されます。
こちら↓のしめ縄は、私が毎年購入しているものです。
3尺というのは私の家の神棚にピッタリの大きさで、垂もついているので毎年重宝させてもらっています。
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また、荒神様のしめ縄は少し違いますので、注意が必要ですね。