御神札

神棚に、神様の御分霊(ごぶんれい)として祀る御神札(ごしんさつ)ですが、適当な順番で並べればよいというわけではありません。

御神札の種類や神棚の宮形に応じて、お祀りする位置や順番が変わってきます。

こちらを違えると、大変な無礼を働いてしまうので、間違えないようにしましょう。

一般的に見られる神棚は、1つ扉のシンプルな一社造か、3つ扉が並ぶ三社造が多いので、こちらの2つを中心に祀り方を見ていきたいと思います。

御神札の種類とその順番

御神札御神札は、大きく3つの種類に分けられます。

伊勢神宮の神宮大麻(じんぐうたいま)、氏神神社、崇敬神社のものです。

ただし、お稲荷様、荒神様に関しては、専用の祀り方があるので注意が必要です。

神宮大麻と同じ神棚にお祀りすることは、一般的には良くないとされているためです。

一社造に祀るには

一社造り一社造の宮形は、御神札を縦に重ねて並べる構造となっています。

最高位の御神札である神宮大麻を手前に、氏神神社を次に、崇敬神社の御神札は最後に、という順番で重ねていきます。

しかし、他の神社の御神札を受けることも無いとは言えません。

その場合には、さらに後ろに続けて重ねていくと良いでしょう。

三社造に祀るには

三社造り三社造は、横に並べる構造で、中央の扉に神宮大麻を納めます。

向かって右側には氏神神社、左側には崇敬神社の御神札を並べていきます。

他の神社で受けた御神札は、左側の扉に重ねて並べていきます。

もちろん、崇敬神社のものが手前にきます。

扉に納められないときは

御神札は、いつくつかのサイズに分かれているので、宮形の扉より大きいと納められないことがあります。

また、御神札の数が多すぎて、納めきれなくなるケースもあります。

この場合は、宮形の横に並べてお祀りするようにしてください。

神棚がない家でも、同様の並べ方で、壁などに立ててお祀りすることができます。

御神札のために神棚を安置する場合は、お住いの地域の神社にお祓いを依頼すると、より丁寧にお祀りできます。

御神札のサイズ

何が違う? ~氏神神社と崇敬神社~

神棚の最高位に座す神宮大麻は、天照大御神様の御分霊を宿しています。

一生に一度と謳われた、お伊勢参りで有名な伊勢神宮の御祭神です。

伊勢神宮は神社の中でも別格の扱いとなります。

では、並べて納められる氏神神社と崇敬神社にも、違いがあるのでしょうか。

氏神神社とは

節目氏神神社は、特定の地域に守護を与える神様をお祀りしています。

そして、その神様がお守りする地域で生活したり、仕事をしたりする人を「氏子(うじこ)」と呼びます。

「氏」という文字が示す通り、もとは血縁関係にある氏族がお祀りしていた神様でした。

同じ氏を持つ一族が「氏子」、一族と縁が深い神様が「氏神様」ということですね。

よく氏神様と同じ意味で使われる呼び方に、「産土神(うぶすながみ)」というものがあります。

こちらは、生まれた土地の神様を意味します。

地縁的な関係で結ばれた人たちがお祀りしていたことが特徴です。

「氏子」の意味が時代の流れとともに、同じ氏の血族から地域の人々全体に変わったことから、「氏神」と「産土神」の両者の定義も曖昧になったと考えられています。

氏神様を御祭神とする氏神神社は、例年の伝統行事や厄除けといった儀礼などを通して氏子とは深い繋がりで結ばれています。

氏子は、氏神神社をお祀りし、支える存在でもあります。

そのため、神棚の中央には、国の総氏神である天照大御神様を、次に、地域の氏神様をお祀りするのです。

崇敬神社とは

崇敬神社崇敬神社は血縁や地縁にはこだわりません。

あくまで、個人の信仰に基づいて崇敬する神社のことです。

より自由度が高いとも言えますね。

氏神様と崇敬する神様、どちらも揃って信仰することになっても問題はありません。

特定の神社を信仰する人を「崇敬者」と言いますが、Aの地域の氏子でありながら、遠方にあるBの神社の崇敬者となることも可能です。

また、必ず崇敬神社を持たなければならないという決まりもありません。

さまざまな理由から複数の崇敬神社を持つ人、特に理由がないため持たない人など、さまざまなケースがあります。

御神札の序列 まとめ

御神札の祀り方は、宮形や御神札の種類によって順番が異なります。

宮形は一社宮であれ三社宮であれ、良し悪しは分かれないので、神様に対して失礼を働くことにはなりません。

しかし、御神札の順番には、無視できない序列があるので、ご注意ください。