神棚のお供えは、神饌(しんせん)と言って、その配置にも決まりがあります。
良く紹介されるのは、水を中心に置き、その左右に米と塩の器を準備するものです。
しかし、米は神饌の中でも、最も重要とされる品です。
また、「米」の字の形には「神様の恵みを全ての方向に広げる」という意味も込められています。
確かに、上下左右の全方向に向かって文字が伸びていますね。
米を中心に供えることで、家の中すべてに神様の力が巡っていくこととなるのでしょう。
準備しておきたいお供えは
毎日欠かさずに準備しておきたい品は、「米・塩・水」の三つです。
米は、洗米でも炊いたご飯でも大丈夫です。
塩は天然の粗塩、水は朝一番に使う初水が良いと言われています。
神様が降り立つ依代としての榊も、榊立てに入れておきましょう。
枯らせることのないように、元気が無くなってきたら新しい物と交換することが大事です。
時期としては、毎月の1日や15日に行なうことが多いようです。
祭りなどの行事や、結婚など家庭内で慶事がある日には、酒や尾頭付きの魚、果物や野菜といった特別な品を捧げます。
季節の初物が出たときもおすすめです。
お供えの詳しい配置は
まず、基本である「米・塩・水」を、それぞれ専用の器に移していきましょう。
米と塩は土器(かわらけ)という器に盛っていきます。
水も、水玉(みずたま)という丸い器に入れていきます。
それぞれの準備が整ったら、神饌を載せるための三宝(さんぽう)や折敷(おしき)といった台の上に並べていきます。
直に並べるよりも、白い半紙などを敷いておきましょう。
台の中心に米を置き、向かって右側に塩、左側に水がくるように並べます。
水の器には蓋(ふた)がついているので、はずしてから配置します。
閉めたままでは、神様が水を召し上がれなくなるためです。
三宝や折敷の向きは、刳形(くりがた)と呼ばれる接合部分が手前にくるようにしてください。
行事や慶事などの特別な日には、酒や魚などの品を供えますが、その際には「米・酒・魚・野菜・果物・お菓子・塩・水」の順に左右に配置していくと良いでしょう。
もちろん中心は米です。
お供えした神饌には、神様の力が宿ります。
力を授かるという意味で、お下げした後に家族全員でいただいてください。
お供えの配置に決まりはあるのか まとめ
神棚のお供え物は、配置や順番が決まっています。
ポイントは、お米を中心に左右に並べていくことです。
大事な品目から順に置いていけるよう注意しておきましょう。