一昔前であれば、神棚のない家庭は珍しいものでした。
しかし、ライフスタイルが変わった現代では、神棚がない家は多く見られます。
すぐに設置しようと思っても、できるものではありませんし、住宅事情によっては不可能な場合もあることでしょう。
では、神棚がなければ御神札はお祀りできないのでしょうか。
必ずしもそうではなさそうです。
神棚なしでお祀りするには
自宅に神棚が設置されていない場合でも、いくつかのポイントを守れば、御神札をお祀りすることができます。
神棚の設置と同じように、清浄で明るく、目線よりも高い場所を意識することです。
清浄という面で言えば、台所やトイレの近くなどは言語道断です。
候補としては、家族が集まる居間などが明るい場所でもあるので、良いでしょう。
目線より高くするために、タンスや本棚の上などに場所を整えるようにしましょう。
ただ、人が出入りする場所は避けた方が良いので、鴨居の上などはやめておきましょう。
安置する場所は、掃除をしてきれいに清めます。
そして、白い紙や布などを敷いて空間を整えます。
御神札の前に、「米・塩・酒・水」を供えるようにすると、さらに良いですね。
御神札は、倒れないよう立て掛けて安置します。
簡易的なお札立を準備するのも一つです。
日が昇る方向である東か、日当たりの良い南に向けて安置することができればベストです。
お祀りするときの注意
御神札は、神様の魂をうけた御分霊なので、失礼な扱いをすることができません。
神様そのものと言っても過言ではないので、敬意を持って安置するようにしましょう。
間違っても、ピンで壁に留めたり、穴をあけて吊るしたりしてはいけません。
一部の例外は、火難除のお札といった、台所に貼る必要があるものです。
近ごろでは、新しい祀り方として、モダン神棚や簡易宮形といったものがあります。
手軽に入手できて場所をとることもないので、マンションのように神棚の設置が難しい住居で人気のようです。
ですが、きちんとお祀りすることを考えると、やはり神棚に納める以上の方法はないので、心がけておくことは大切です。
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