神棚に座して、一年間見守り続けてくれた御神札、できれば大事に保管しておきたいと思う人も多いかもしれません。
しかし、御神札は新年を迎える前に、交換しておく必要があります。
一年間お守りいただいた後は神社に返納し、お焚き上げをすることで天に還っていただくのです。
感謝の念を込めて、古神札納所などに納めましょう。
その後、伊勢神宮の神宮大麻、氏神様や崇拝する神社の御神札を授けてもらいます。
新たな御神札は、掃除をして清めた神棚に納めます。
御神札の交換は、基本的に12月中に行なうと良いと言われています。
ただし、29日と31日の交換は、縁起が悪いとされているので注意が必要です。
御神札を交換した後は、晦日祓いで一年間の厄を祓い、家の中も清浄な状態にします。
晦日祓いで使用した祓串は門口にさし、鬼門除けとして片付けない習わしとなっています。
なぜ年末に交換するのか
御神札を年末に交換する理由は、神様の力を、新しく清浄な状態に保つためだと言われています。
古くなるということは穢れであり、神様の力が衰えるということに繋がります。
御神札を新しくすることで、新たな神様の御霊(みたま)の力をいただき、新年よりのご加護を願うことができるのです。
また、毎年のように御神札を新たにする姿を見せることで、神様への感謝と尊敬の念を、子や孫に伝えていくことができます。
常に感謝の気持ちを抱くことは、家庭内での日々の幸せに繋がることにもなります。
交換しなくても良い御神札もある
御神札の中には、必勝祈願や病気平癒など、特別な祈祷を受けたものもあります。
この場合は、年末に交換するのではなく、願い事が成就するまでお祀りすることになります。
願いが成就したあかつきには、神様への感謝の気持ちとともに、神社へ返納すると良いでしょう。
大掃除で神棚を清める
年末の大掃除には、神棚も掃除してきれいに清める必要があります。
御神札を交換し、新しいものを祀るためには、清浄な状態でなければなりません。
掃除を始める前に、神様に掃除をする旨をお伝えするようにしましょう。
神棚は白木でできていることが多いため、水拭きはしません。
ハタキでホコリを払い、乾拭きします。
御神札を取り換えるときは、きれいに洗い清めた手で触れるよう注意しましょう。
息を吹きかけること失礼になるため、白紙をくわえて取り換えと良いでしょう。
御神札を年末に取り換える理由 まとめ
日々、私たちを見守り続けてくれる御神札ですが、1年に1度取り換える必要があります。
新年を迎えるにあたって、新しい神様の力をいただくためです。
古い御神札はもとの神社に返納しますが、遠方の場合は、近くの神社で引き受けていただきましょう。