国産神棚プロジェクト

みなさま、こんにちは。管理人です。

わたしたち日本人は特に意識していなくても、宮参りや七五三で神社を訪れます。
また、初詣や御朱印集め、観光などでは神社、お寺問わず、参拝することが習慣となっています。

その目的が参拝であれ、観光であれ、神社やお寺に足を運ぶと、まるで世の中の慌ただしさから解き放たれたかのようです。
そんな静粛で心休まる空間は心地よく、気分も晴れますよね。

そこには何かしらの神さまが居て「わたしたちの願いをお聞きしてくださる」そんな思いが自然に湧いてきます。
そして、皆ご利益を授かろうと、いろいろなお守りが並ぶところへ集まります。

御札の意味

御神札

その中でも特別にご利益があるとされるのが御札です。

しかし、実のところ「御札を拝受したいけど・・・神棚がないから・・・」という方もいらっしゃるかと思います。
御札が一番ご利益があるとは知っていても、その見た目からして仰々しさを醸し出していますよね。

それもそのはず、御札というのは神様仏様そのもの。
ですから、御札を祀るというのは、神様仏様を自宅に招くという意味になるからです。

神様を祀る

しかし、自宅に御札を祀ることは、皆さんが考えるほど大変なことではありません。

  • 目線より高い位置に設置する
  • 上の階がある場合は「雲」または「天」の文字を天井に貼る
  • 仏壇と神棚が向き合わず、また上下にもならないように設置する
  • できれば、南向きか東向きに設置する
  • 米、酒、水、塩、榊を御供えする
  • 年に一回、御札を返納して新しい御札を拝受する

これくらいのことを守っていれば大丈夫です。

神棚とは

神棚

みなさんは神棚とは何を指すかご存知でしょうか?
大抵の人は、御札を納めるためにつくられた社寺を模したものを思い浮かべるとでしょうが、実は神棚とは棚自体を指します。

神棚の寸法は幅1尺5寸(約45cm)から大きいものなら6尺(約180cm)というものまで様々です。
その中でも基本とされている寸法があります。
それは幅3尺6寸5分(約110cm)、奥行き1尺2寸(約36cm)の神棚です。

この寸法は1年=365日、同じく1年=12ヶ月の語呂から1年を通してお祀りするという験担ぎが由来です。
幅110cmと聞きますとすごく大きいように感じますが、お供えなどを配置するとそれほど大きく感じることはないと多くの人がおっしゃいます。
また、神棚を設置したことで参拝先で御札を拝受したいと思うようになることから、逆に神棚に御札がいっぱい並んで神様が渋滞しているなんてお話もお聞きします。
ですから、最初は少し大きいと思うかもしれませんが、3尺6寸5分の神棚をご用意されてはいかがでしょうか?

堂宮

では、御札を納める建物のようなものは何かといいますと、これは一般的に「宮形(みやがた)」といいます。

この「宮」とは、「宮家」のように天皇や皇族そのものを指します。
また、「お宮参り」や「宮大工」といった言葉からもわかるように天皇が住まう皇居や祭祀を行う宮殿、神社を指して「宮」と呼ぶこともあります。

これは第126第今上天皇(令和天皇)が天照大神から数えて131代目の子孫に当たることから由来します。
つまり「宮形」は天照大神を中心に、その系図から成る神々を祀る神様の家ということになります。
ですから、宮形には必ず中央に神宮大麻を祀ります。

一方で仏教で御札や仏像を納める建物を「堂」といいます。
「堂」は大きな金堂や薬師堂でも、小さな地蔵堂でも同じです。

一般に社寺を建造する宮大工という言葉が知られるようになりましたが、実際には「宮」だけでなく「堂」も建てます。
したがって本来は堂宮大工(どうみやだいく)と呼びます。

ですから、納める御札により「堂」「宮」の呼び名が変わり、また地域によりお供え物や祀り方にも違いがあります。
「宮形」と呼ぶのは、あまりにも視野が狭く「堂宮(どうみや)」とするのが自然ではないかと思うのです。

とはいえ、神棚と言えば「堂」や「宮」を指すことが多いと思いますので、これまで同様にそれらを「神棚」、神棚の板のことを「棚板」と表記します。
(ズコーッってなった方ごめんなさい。あまり専門用語を多用したくないので「実は神棚って棚のことだよー」っていう説明だけにとどめておきます)

安い神棚はダメなの?

結論から言いますと神棚の価格でご利益に差が出るといったことはありません。
神棚は1万円程度から30万円もする高価なものまでありますから、ご自身が買えるものを用意すれば問題ありません。

ただし、ホームセンターのものはおすすめしません。
ホームセンターで販売されているものは、3,000円~7,000円ほどの格安で販売されています。
おすすめしない理由は買ってみるとわかるのですが、実は小さくて一般的なサイズの御札が入らないものが多いからです。

ホームセンターの神棚

また、Amazonや楽天で販売されているものは海外で生産しているものが多く出回っています。
これは、神具店に足を運んでみるとわかることなのですが、簡素な一社宮でも1万円以下のものはありません。
ですから、がっかりしないためにも社名などを確認して、できれば神仏具製作所や神具店のような国産のものを選ぶようにすると良いでしょう。

海外生産のものは、ボンドがはみ出ていたり、釘が出ていたり、よく見るとがっかりしてしまうでしょう。
逆にこんなものが3,000円もするの?と思ってしまうくらいです。

神棚は神様の家です

神棚は神様を我が家に招くための神様の家です。

わたしたち人は一般の住宅に住みます。
これには、木造の在来工法から2×4(ツーバイフォー)工法、さらには鉄筋コンクリートの家など様々な工法があります。

こういった工法でいうと、安い神棚は柱がなく、正面、側面ともに「壁を作り面で支える」2×4(ツーバイフォー)工法と同じつくりかたです。
しかし、神様の家は神社やお寺といった立派な建造物です。
土台をつくり、柱を立て、梁を巡らせ、斗拱を組んで屋根を乗せる、いわゆる社寺建築と呼ばれる工法です。

神棚は神様の家ですから、粗末なものは避けたいですよね。
簡素で洗練されたものと、お粗末なものとでは全く意味が違います。
できれば「柱を立てて壁をつくる」在来工法や社寺建築と同じ構造の神棚にお祀りしたいと思いませんか?

こういった神様を大切にしたいという想いから、本格的なオリジナル神棚を製作させていただきました。

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一生ものだから本格的な神棚で祀りたい

神棚の交換時期は特に決まりはありません。
新築、結婚、出産、引っ越し、起業、開業、開店など、なにかしら物事を始める時、またこれまでの事業を拡大する時などに神棚を新しいものに作り変えることが多いようです。
その時期は正月、立春、開業時、移転時などまちまちですが、どれも心機一転するときに行われます。

神棚の買い替え時期

このとき、新たに神棚を設置する場合は問題ありませんが、これまでの神棚から新しいものに交換する場合は気をつけなければならないことがあります。
それは、これまでの神棚よりも良いもの、あるいは豪華なもの、大きなものにしなければならないといった言い伝えがあります。

これはあくまで社寺や宮に携わる人たちの言い伝えですが、神社やお寺においても新築や修理をして以前よりお粗末になったなんてことはありませんよね。
もちろん、どんな人でも崇敬する神様に今までより居心地の良い家に住んでいただきたいと思うのも当然です。

また、神棚はめったに壊れたり、汚れたりしませんから、次に起こる人生の岐路までずっと使えるでしょう。
頻繁に買い換えるものではないので、できるだけ良いものを選びたいものです。

妻入りの神棚って?

他に問題とされるのが、荒神、聖天、大黒天、弁財天、毘沙門天、不動明王といったお寺で拝受する御札に適した神棚があまり多くないことです。

これらに適した神棚は妻入りといって正面から見た屋根が「 ︿ 」になっていることが特徴で、専門の神具店かそのお寺の参道に立ち並ぶお店でしか買えないことがほとんどです。

また、この形状は簡素なものが多く、特に荒神、聖天、大黒天、弁財天、毘沙門天、不動明王というのは金運に関わる神様ですから、気になるのも無理はありません。
「妻入りの立派な神棚を求めてもどこで買えばいいのかわからない」といったお話をよく耳にするのはそのためです。

神明造りと大社造り

神様に合った形 神棚の種類

神社やお寺にもいろいろな形があるように、神棚にも様々な形があります。

天照大神の系図のように天皇と国家を守護してくださる神様以外にも日本には古くから伝わる神様があるからです。

  • 古神道・原始神道(天之御中主神)
  • 民間信仰(荒神・恵比寿・宇賀神・オシラサマなど)
  • 他国伝来(聖天・毘沙門天・弁財天・大黒天など)
  • 山岳信仰(役小角)
  • 陰陽道(泰山府君・閻魔大王など)

これらの神々の多くは神社ではなくお寺に祀られています。
特に開運や金運の神様として信仰を集めている神様が多いのも特徴ですね。

それぞれの違いを解説します。

平入りと妻入り

社寺建造物には平入りと妻入りがあります。

一般的に神棚は本を伏せた形の屋根形状をしていて、これを切妻造りといいます。
この場合、ちょうど本の背が屋根の一番高いところ、つまり棟になります。
建物を建てる時の「棟上げ」などでお馴染みですね。

そして、棟と平行に入り口があるものを平入りといいます。
屋根が山型に見える方向に入り口があるものを妻入りといいます。

宮形では平入りを神明造り、妻入りを大社造りと呼ぶこともあります。

一社、二社、三社、五社、七社

扉が1つのものを一社宮、2つのものを二社宮と続き、七社まであります。

一社宮には先述の平入りと妻入りがあります。

神社の御札の場合、平入りを選びます。
その他、民間信仰や山岳信仰、神仏習合により祀られた他国伝来の神様には妻入りを用いることが多いです。
(一般的に荒神、大黒天は妻入りですが、他はお好みで構いません)

また、神社の御札を祀る場合は三社宮が基本です。
この場合、一社宮は略式とお考えください。
それ以上の五社宮、七社宮は一般家庭ではあまり見かけません。会社にはこういった大きなものが多いですね。

二社宮は、恵比寿と大黒天、不動明王と愛染明王など、対で祀る場合に用います。

また、三神として信仰されることが多い「恵比寿・大黒天・毘沙門天」「毘沙門天・大黒天・弁財天」「大黒天・稲荷・宇賀神」は三社宮で優劣をつけない通し屋根を用います。

段違いと通し屋根

三社宮、五社宮、七社宮の場合、中央と左右の屋根に段差があるものと無いものがあります。

段差のあるものを違い屋根、または屋根違いといいます。
段差の無いものを通し屋根といいます。

神社の御札を納める場合は必ず神宮大麻を中央にしますので、違い屋根のものになるかと思います。
それぞれの御札に優劣をつけたくない場合は、通し屋根に納めると良いでしょう。

なお、扉の数はお祀りしたい神様の数だけあればいいのでお好みで良いですね。

向拝の有無

向拝

向拝(ごはい)とは、「堂」や「宮」の屋根の中央が前方に張り出した部分をいいます。

張り出した向拝の屋根を支える柱を向拝柱といい、大抵は階段が設けられています。
神棚の場合は、これにより奥行きの寸法が大きくなります。

また、向拝ありの神棚の多くは段違いの屋根形状をしており、向拝を有するだけで梁や斗拱、海老虹梁、木鼻などパーツが極端に増えることから、これが価格の大きな差となります。

欄干の有無

神棚には欄干を有するものと無いものがあり、これが価格の大きな差となることが多いといえます。

また、欄干を有するものは神棚の前面を開けて御札を納めることができないため、取り外し式になっているか、背面から納めるようになっています。

欄干には組んでいるものと擬宝珠のものがありますが、これはお好みです。

千木と鰹木の有無

屋根の一番高い位置にある千木と鰹木は、伊勢の神宮や出雲大社を模したものと考えられています。

神棚では、これらが有るもの、無いものがありますが、それほど気にすることはありません。
ただ、千木が有る神棚は高くなってしまう傾向があるので設置場所の寸法を確認しておく必要があります。

しいて言えば、神宮大麻を中央に祀る場合は有り、仏教や民間信仰・他国伝来の神様を祀る際は無しのものを選ぶと良いでしょう。

仏壇に祀るのはNG?

仏壇と御札

神棚と仏壇の両方を祀っているご家庭はそう珍しくないと思います。
このとき、神社で拝受いただいた御神札は神棚へ祀り、お寺で拝受した御札は仏壇と一緒にお祀りされるという方がいらっしゃいますが、これはやめておいたほうが無難でしょう。

というのも、例えば大黒天は主に真言宗や天台宗で信仰された神様です。
そして、仏壇は信仰する宗派のご本尊を祀り、先祖供養するためのものです。

こういった観点から、仏壇のご本尊と違う宗派で信仰される神様を一緒に祀ってはいけないとおっしゃる住職は少なくないでしょう。
ですが、宗派や菩提寺によっては「問題ないですよ」とお答えしてくださる場合もあるので、わからなければ住職にお聞きしてみることをおすすめします。

とはいえ、仏壇の周りに御札があちこちに立て掛けてあるのも清廉さに欠けますので、別に場所を設けるのが良いですね。

様々なご要望に対応した本格神棚

五社向拝宮

昨今は御朱印や納経帳が流行していますが、怒涛の中国・ベトナム・インドネシア製品ラッシュにより、国産の神棚や神仏具が少なくなりました。

こういった状況下の中、国産の神棚を復興したいという想いからこのオリジナル神棚プロジェクトを立ち上げました。

国産の木曽桧を贅沢に使い、お寺で拝受いただいた御札にも対応するよう平入り妻入りの2タイプ用意し、日本古来の建築の美しさを再現しました。
そして実際に手にとって見て、ホームセンターで販売されているものや大手ネットショッピングサイトで販売されている海外製の神棚との違いをわかっていただけたらうれしいです。

また、新たな人材の育成とみなさまとのご縁を大切にして神棚づくりに取り組みたいと思っています。

長くなりましたが、最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました。

このオリジナル神棚プロジェクトに共感していただける方、私たちが造る神棚に価値を感じていただける方がいらっしゃいましたら、是非とも応援よろしくお願い致します!

CAMPFIREでは、一般販売の前に「早割」として購入できますが、数に限りがありますので欲しい方はお早めにどうぞ

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